
アメリカでも「培養鶏肉」が販売開始!?
今こそ「培養肉」の正しい知識を身につけよう
最終更新日:2023年6月23日
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細胞性チキン
シンガポールでは2020年から細胞性チキンナゲットを含む料理が一食約2,000円で販売が開始されています。
塩分控えめのサラダチキンを彷彿とさせる味で、違和感のある風味などもなく、ある意味おいしいもおいしくないもない「普通の」チキンの味でした。味は淡泊で均一な印象。きちんと鶏肉の風味や香りがして、安心したのを覚えています。
(吉富代表理事が2021年にGood Meat社の細胞性チキンナゲットを試食した際の感想)

サステナブル(持続可能)な食料生産
細胞性食品は既存のお肉の生産に比べて、動物の種類によりますが20%~90%環境負荷を減らすことが可能だとの試算がある(ただし、再生エネルギーを活用した場合です)[1]など、サステナブルな食料生産の観点で注目されています。
食品として安心安全であることは大前提として、それに加えて食料安全保障や環境負荷の低減に貢献する可能性があるならばと、多くのベンチャー企業や大手企業が開発に参入しています。
海外では世界的食肉大手のタイソンフーズ社や穀物メジャーのADM社、国内では日本ハム、味の素などの大手食品企業などが開発や資金面などでの企業連携を進めています。国内のベンチャー企業としては、独自技術で細胞性食品に取り組むインテグリカルチャー社や、細胞性チキン(いわゆる「培養鶏肉」)の開発を目指すダイバースファーム社などがあります。

様々な会社が開発する細胞性食品(いわゆる「培養肉」など)
[1]Good Food Institute, CE Delft “LCA of cultivated meat ~ Future projections for different scenarios”